Photon(ISW11M)をSIMロック解除して米国AT&TのSIMを使ってみた

アメリカ西海岸に行く機会があったので、グローバルスマフォであるPhoton(ISW11M)をAT&TのプリペイドSIMで使えるかどうか試してきました。結論から書きますと、データ通信は未検証なものの電話としては使えました。(データ通信の可否が一番知りたいですよね。。。)

Photonは面白い端末で、auの情報がROMに記録されていてauカードは使わないのですが(ROM機)、W-CDMAのSIMカードスロットも搭載していて、SIMアンロックすることで、DoCoMoやSoftbankのSIMカードも使えちゃいます。1台で2回線使えちゃうのです。ただし同時には使えません。ソフトの機能で切り替える必要があり(切り替えは簡単)どちらか一方しか使えません。(WiMAXはどちらでも使えるようです)

手順としては、以下のとおりです。

  • SIMアンロック
  • AT&TのSIMカード入手
  • アクティベーション
  • チャージ

SIMアンロック

auのPhotonは、W-CDMAのSIMカードスロットはあるもののロックされていて使えません。SIMアンロックをしないとこのスロットが使えません。アンロックをするためには、海外のSIMアンロックサービスに依頼(有料)をすると、自分用のアンロックコードがメールで送られてきます。これを入力することで簡単にアンロックできました。

いろんなSIMアンロックサービス業者があるのですが、私が使用したのはsim-unlock.netです。Photon 4Gに対してunlockを依頼します。「Unlock for any Motorola」で4.99EUROでした。IMEIを入力してPayPal経由で購入します。アンロックコードを入力するためには、SIMカードが必要になりますのでご注意ください。

私はDoCoMoのSIMで予めアンロックしてから海外でAT&TのSIMを使用しましたが、SIMカードを持っていない場合はコードの入手まで済ませておいて、SIMカード入手後にアンロックコードを入力することになります。現地でアンロックできるかどうか分からないSIMを入手するなのは難しいので、先に日本でアンロックをすませておいたほうがいいと思います。

IMEIはPhotonの「設定」−「端末情報」−「端末の状態」から確認できます。購入してからアンロックコードのメールが届くまで15分くらいかかりました。アンロックコードの入力は、SIMカードをスロットにセットしてから起動することで入力画面が表示されます。入力画面を表示するにはこの方法しかないようなので、SIMカードが必要になります。

アンロック後のSIM切り替え確認としては、「設定」ー「無線とネットワーク」ー「モバイルネットワーク」ー「ローミングモード」で「すべてのGSM/UMTS」を選択すると、SIMカード側の回線に切り替わります。

AT&TのSIMカード入手

米国に行ってから、AT&TのSIMカードを入手します。SIMカードの入手方法として、正攻法のAT&Tのショップがあります。AT&Tのショップに行くと「なんのようだい?Guy」って感じでスタッフが話しかけてくるので、「I want to by a prepayd sim card」と言ったら、「番号順に呼ぶから待ってくれ」的な話しになりました。ちなみに私の英語レベルはあまりありません。伝えることはできても聞き取りはサッパリでしたw 名前を告げるとディスプレイの待ち順リストに自分の名前が出てきたので、「あぁそういうことか。把握」って感じで待つことにしました。

自分の番が迫ってくるのをドキドキしながら待っていると、キレーなお姉さんが握手を誘いながら、「タカーシ?」って聞いてきたのでびっくりしました。握手はこっちでは日本よりも軽い感じで行われますねw とりあえず一つ覚えの「I want to by a prepayd sim card」を伝えたら「シュアー!」って感じでプリペイドSIMのプランを選択する紙が出されました。あとunlock済みかって聞いてきました。
私の希望としてはデータパケットをプリペイドで使うのがメインで音声通話は二の次だったのですが、そのプラン選択は音声通話オンリーだったようでした。(焦っててよく見てない)「I want to use data package」(アイウォント便利だなー)って言ったら、「No, talking only. I’m sorry.」みたいなこと言ったのでダメだったんでしょう。そんなはずないだろーって思ったんですが、それ以上説明する英語力がなかったので笑顔で帰りました。音声通話のみでよいならばそのまま契約すれば良いと思います。

AT&Tで断念したのが悔しかったので、次の方法としてGoPhoneというプリペイド携帯を店頭で購入するという方法を試しました。GoPhoneは大きめのスーパーや電気屋に行けば売っています。Best Buyで$19のGoPhoneを入手しました。この携帯にSIMカードが付属しています。AT&Tで契約する方法とくらべてこの方法は店で買うだけなので人と会話することがほとんどなくて楽です。
注意点としてこの携帯に付属SIMをGoPhoneに入れてはいけません!入れてしまうとSIMカードがこの端末に紐付けされてしまうので、Photonに入れても使えなくなってしまいます。SIMカードをまっさきにPhotonに刺しましょう。購入時にも店員が親切に「アクティベーションするか?」って聞いてくるかもしれませんが、それも断りましょう。GoPhone単体は使い道がなくなってしまいますが、Photonの時と同じように、本体をもってSIMカードをAT&Tで入手すれば同じように使えると思います。

ちなみに海外でプリペイドSIMで現地通話を使いたいのであれば、GoPhone買ってそれでアクティベーションすればそれが一番確実だと思います。今回は「PhotonがAT&Tで使えるか?」っていう検証として、Photonのアンロック、SIMカード入手、アクティベーションをしてますが、なんでもいいから通話できればいいんだという意味なら、GoPhoneを買っておまかせでチャージすればすぐに使える様になるはずです。

アクティベーション

GoPhoneで入手したSIMを自分でアクティベーションさせるのですが、GoPhoneのサイトがちゃんと機能しないためにとても厄介でした。
まずはatt.com/gophoneのページからActivate AccountでSIMカードの番号を入力します。そのあと携帯を使用する地域の郵便番号(zip)入力。私は滞在するホテルの郵便番号入れました。電話番号の市外局番になるみたいです。

アクティベーションはこんな感じでできたのですが、Online Account Managementを使うために、Personal Profileを入力しなければならないのですが、住所情報として州や国を選ぶドロップダウンボックスが、「Please Select」の一択になっていて入力できないんです。しかも必須入力だからそれ以上先に進めず…。ググってみたら信じられないことに「言語をスペイン語にすればドロップダウンボックスが使える」って回避策があったので、My GoPhoneにログインするときにスペイン語ページで入力するのを選びましょうw

チャージ

プラン選択の必要があります。プリペイドSIMのプランが私が調べたサイトの情報が古くなったのかもしれませんが、データパッケージだけでの契約ってのはできなそうでした。(GoPhoneのプランとしてなのか?)データパッケージを使うためには、Rate Planで$25のMonthly Planか、$50のMonthly Unlimited Planを選択しなければデータパッケージを購入できませんでした。

その上でデータパッケージを($5, $15, $25)で購入する必要があります。なので最低でも$25+$5=$30必要になります。端末代で$19払っていたので、これ以上検証のためにお金を払う気になれずやめてしまいました。購入しても使えるかどうかは定かではありませんが、APNの設定が必要になると思います。

私は$15のチャージ用カードをコンビニで購入しチャージさせました。コンビニやスーパーで売っているGoPhone用のRefillカードをコインで削ってチャージすればOKです。$2/Dayのプランで発着信が確認できました。

まとめ

自分の使っていたPhotonで通話したいのであれば、AT&TのショップでSIMを入手するのが一番安上がりで現地ローカル番号を入手できると思います。楽なのはGoPhone購入ですね。Photonでモバイルデータ通信するのは割高な感じがします。。。
データ通信としては私は日本で海外用レンタルモバイルルーターを借りていたので、そっちメインで使っていました。ただこのルーターのバッテリーの管理も煩わしいので、Photon単独でデータ通信できるとスマートですね。SIMだけレンタルしてくれるサービスとかないのでしょうかねぇ。。。

追記
この記事書いてて見つけたのですが、こういうのがAmazonに出品されているようなので、これを使ってみても良かったなぁ。


IPv6 Hackathon in 新潟で運営してきました!(長文)

NDS(長岡IT開発者勉強会)のコラボ企画として、IPv6 Hackathon in 新潟を実施しました。

NDSとしては毎回の勉強会運営の実績と会場準備ができるので、その方面で協力しENOGさんからはネットワーク環境、講師依頼などを協力してもらいました。

コラボだと自分独自でやるよりも適当なことはできないんですが、NDSだけではとても実現できないイベントが開催できたと思います。ENOGの皆様、協賛企業の皆様ありがとうございました!

内容は午前セミナー、午後ハッカソン、そして懇親会で成果発表という、一般的なハッカソンをコンパクトに一日に濃縮しました。これは運営的に楽だからそうしたのですが、ハッカソン参加のハードルも下がって良かったです。

セミナーはIPv6のプロである講師の方々(インテック廣海さん、JPNIC小山さん)の貴重なお話を聞くことができました。
話を聞くほどIPv6への完全移行は長い道のりだと痛感。移行期間としてv4と共存する期間が20年ぐらいはあるだろうという予測に、ムーアの法則もビックリでしょう(長い!)。「LLとIPv6対応状況」は開発者向けの内容が満載でした。Pythonのv6対応は楽みたいなんですが、Python製WSGIサーバーってそんな対応出来てるのかなー?ってのが私がハッカソンで調べた感想です。

Hacktathon

でハッカソン。

わずか5時間のハッカソンなので、マラソンっていうかハーフマラソンてか短距離走なみのタイムアタックに近かったです。運営側としては「5,6人集まればイイトコじゃない?」って思ってたのが17名の参加!すごいです。

みんなでワイワイガヤガヤになるかなー?って思ってたら、すごい静かでカタカタッターンッ!音がなり響くのみ。なんという集中力!!!(たまにf*ckという罵り)たしかに5時間では突っ走るしかないのですが、あの人数で集中力切らさず続いてるのは、予備校の自習室か、ハーバードの早朝図書館くらいなもんです!

私はお留守番担当で昼ごはんずらして作業してたのですが、昼ごはん食べるの忘れたままコードに没頭しちゃいました。(あとでおにぎり食べながらコード書いてた)

ハッカソン終了時間ちょうどに、「終了です。鉛筆をおいてください!」のアナウンスがピッタリでしたよ。

ところでこの会場、@m_asamaさんのおかげですごいネットワーク環境が用意されました。v4only、v6only、v4v6のデュアルスタックのWi-Fi環境が整い、参加者には各自v4v6のデュアルスタックで動作するまっさらな仮想サーバが提供され、なんなりとインストールして開発できました。
さらに会場ネットワーク上流は会場設備のフリースポットWi-Fiのみで、MacBook Air内の仮想PC3台を通じてUSBイーサ3つを使ってWi-Fiルータ3台に繋ぐすごい構成でした。フリースポット1つがこんな素晴らしい環境に変化してしまうなんて奇跡の技でした!

何言っているか分からないですよね?要するに、電源とフリーのWi-Fiスポットさえあれば、そこに旅行ゴロゴロかばんで駆けつけて、v6環境一式整備できてしまう遠隔操作タイプのスタンドです。コンテナ型データセンター思い出しました。

懇親会は居酒屋に上流3Gで会場同様のネットワークは整備し(!?居酒屋には電源コンセント1個しかなかったのに!)、プロジェクターで希望者が5分くらいの発表でした!皆さん発表がバラエティに富んでて面白かったです。

自分のハッカソン内容

私の発表はというと、PythonでWebアプリ実行環境整えて動かしたいってのと、WebRTCをv6化で試そうって感じでやりました。
Python Webは、GAE上では経験あるのですが、GAEとさよならしたい場合にどうすべきか?てのを考えていて、自分でPython Webで作るベストプラクティスを考えようと思ったのがきっかけです。
PythonはWSGIという仕様でWebアプリ動かすのが普及してて、GAEもそれに乗ってるってのは知ってました。でも実際どうすべきか?ってとこをやりたかったんです。

WSGIを動かす構成としては、「Webサーバーに組み込むmod_wsgi」とか、「WSGI対応したサーバー」、「フロントエンドのwebサーバーと連携させるタイプ」など様々です。シンプルにWSGI対応のピュアPythonサーバー使うのが楽だろうと考えて、家の予習(時間少ないし、優等生タイプなので、技術検証は先にやっておきました。チート?)ではそれで動いてたんですが、v6でlistenできる方法がことごとく分からなかったです…。
Pythonの低レベルモジュールとしてはそんなにv6対応は難しくないってことだったはずですが、サーバー側の設定としてv6表記[::]とかを受け付けてくれないような…。

で途方にくれてたんですが、@hayajoさんから「nginxはフツーにv6対応されてるから」ってアドバイスを頂いて、急きょnginxをフロントで動かして、バックエンドではv4で動かしたPythonアプリサーバーで動かしました。バッグエンドはuwsgiというWSGIサーバーを動作させました。これはnginxと独自プロトコル(uwsgi)で連携するので、純粋なHTTPのリバースプロキシとは違います。で、ようやくv4,v6,デュアルスタックでwebアプリを動かすことができました。

もう一つのネタはWebRTCです。WebRTCはまだ実装されたブラウザが少ないですが(Chromeでフラグを立てれば使える)ブラウザのみでUDPのピア・ツー・ピア(P2P)通信できる技術です。具体的にはVoIPとかテレビ電話みたいなのがサーバーを使わず実現できるようになります。WebSocketはきっちりした通信で、UDPは抜けてもいいから飛ばせ的な。
IPv6になるとIPアドレスが豊富になるので現在の一般的なユーザー環境のように、グローバルIPを家庭で1つ、NATでアドレス変換してプライベートアドレスを使うという必要がなくなります。NATを通したアドレス変換が行われないというのは、P2P通信においてはとても都合がよいことなので(NAT超えの煩わしさがなくなる)、今後IPv6が普及すればP2P通信が普及するというわけです。

P2PならさっきPythonで作ったWebアプリを何に使うか?となりますが、接続を確立するまでのルームとかロビーのプロセスはWebで提供します。ルームの状況処理は、WebSocketで構築するのがスマートだったのですが、WSGI上でWebSocketを動かすことが難しくって断念(gevent,wsgi,v6の構成とかもろもろ)。家ではWebSocketで動かすつもりでいたのですが、急遽ajaxでポーリングするように切り替えました。(この間niigata.pmで「anyeventがどうこう」って言ってたのって同じことなのかな?)

で、ようやくWebRTCでテレビ会議実現!V6オンリーの環境下で同一ネットワーク内なら確認できました。NAT超えもしなきゃなーと思っていたのですが、v6同士でもう一つ外部のネットワーク環境がなくて未検証。v4デュアルスタックの会場ネットワークと、WiMAX環境化で通信するのは確認できました!あと発表の時にはv4とv6はできなかったと言いましたがサーバーを介さないP2Pの接続なので、v4とv6同士でP2P通信できないのは当然でした。(ですよね??)

ソース類はあとで整理して公開したいと思います。急いで作ったので超汚い。

WebRTCとしては駆け足で技術的な実現調査しかしてませんでしたが、Python Webの方は自分でも色々調べられたしハマったしとても勉強になりました。なによりもハッカソン環境下では逆精神と時の部屋のようにあっという間に時間が過ぎ(でもすごい集中力を発揮する)、こんなに長時間バッチンバッチンキーボード叩いてたのは楽しかったし、自分の新しい器官が使われたような気がしました。(すごい寝不足で参加したのに眠くなかった。)

またこんなハッカソンをやりたいです!できれば参加側でw


Androidアプリ「バイツァ」リリース!

知り合いの方がこんな事をボソッと言っていました。

普通のカウントダウンタイマーに追加して、インターバルタイマーも欲しいんですよ。25分をカウントダウンしながら作業して、時間がきたらブザーがなるんだけど、そのまますぐにインターバルの5分がカウントダウンされるっていう。インターバルが終わったらブザー鳴って、また25分がはじまるとか。ボクシングの練習でも、3分動いて1分休みとか繰り返すし、結構便利だと思うんだけどな。
あとは、基本的なタイマーとして時計がでかくて、ブザーの音量がある程度の音量にできて、ブザーは途中で止められて…とか。
タイマーアプリ、いっぱいあるのに、こーゆーのないんですよ。あ、アンドロでお願いしますw

「ボクシングの練習」ってのにピンときて、あーたしかにそういう反復っぽいのないかもなー。って思ったので、勉強がてらつくってみました。

バイツァ
civic
価格:無料