DTIのハイブリッドデータプラン、どうしてこうなった!?

DTIのハイブリッドデータプランについて、以前ご紹介しました。

関連した記事はこれです。
DTIから格安モバイルデータ通信が!
モバイルデータ通信のオススメ3つ(2011/3/23時点)

ところがこの格安サービスが、想定していたサービスを提供できてないようで、大変なことになってます!

どうやら下りの速度が全然でなくなっていて300kbpsもでてない問題が続出しているようです。(100kbpsもでない人も…)これじゃあ日本通信の300kbpsよりも遅いということになってしまいます。

サービス開始前には、「理論上は(docomoと)同等の速度が出る仕様になっております。」と言っていたばかりに、あまりに酷いということで炎上しています。

はい、理論上は同等の速度が出る仕様になっております。RT @KiokuNoKiroku: 公式アカウントでこんなことを言いきってしまって大丈夫なのだろうか(^^; RT @DTI_official: Docomoと同じ速度がでます。連続した通信もできます。less than a minute ago via TweetDeck

DTIとしても、現状の速度は本来想定していたサービスではないとおもっているようで、原因追求に急ぎつつ、サポートは大変な苦労をしているようです。サポート側の姿勢は評価できると思っています。

DTIからの同一端末でSIMを変えてみると改善することから、端末の問題ではなさそうなのですが、今後、どうなっていくんでしょうか….。

どうしてこうなった!?

ここから先は私が調べてみた情報で推測でしかないです。情報元の信頼性も分からないので、鵜呑みになさらない程度に読んでください。
DTIはMVNOとしてDocomoと契約しています。DTIのバックボーンに余裕があっても、MVNOの接続点で上限に達しているのではないでしょうか?

参考記事:無線にゃん
MNOとMVNOの接続の仕組みとタリフの仕組みがポイントです。多くのMVNO向けタリフでは、「接続点におけるトータルビットレート」を課金対象としています。MNO(今回はドコモ)のネットワークと言うのは、基地局からそれを集約する制御局からユーザデータを転送するコアまで全部含めてMNOネットワーク。そのMNOネットワークからMVNOネットワークへは、契約上は一つの接続点しか定義されません。つまり日本中のすべてのデータがその接続点目指して集まり、その一点をすべてが通る、と言うものです。

これが本当だとすると、明らかに想定ミスでこの価格でサービスは提供できないような気がしてきます。サービス停止と無条件解約+お詫びぐらいが必要になってくるのでしょうか….。



大規模災害時の情報通信について考える

東日本大震災で、被災された方々にはお見舞い申し上げます。今回の災害では、被災地での情報通信がどれだけ不足するかハッキリと感じました。

TwitterやFacebookなどのインターネット上のサービスが携帯メールの使えない中、効果があったのは確かなのですが、それはある程度の情報インフラが機能している領域でのことだと私は感じました。もっと広い視野で考えたいと思います。

地震などの災害時には、様々なインフラが機能しなくなります。図に描いてみました。

災害発生時

一番内側の◯の領域は。携帯メールや通話が機能し、簡単にリアルタイムにコミュニケーションできます。
停電になるとルーターなどが機能しなくなるため固定回線は使えなくなりますが、携帯電話はバッテリーが持つかぎり使えます。

通信規制

発生から数分で携帯電話などの音声通話が発信規制のために使えなくなります。メールもメールサーバが混み合って送受信しづらくなります。この時点で一つ外側のモバイル通信と書かれた◯の領域になります。
すこし不便になりますが、さらに携帯電話の通話やメールはダメでも3Gのインターネット通信がまだかろうじて使えたりします。今回の震災でtwitterやfacebookが安定して機能したというのはこの領域です。メールは制限されてもインターネットはまだ使えるというケースがあります。

通信の問題とは別に、サーバー側の負荷で使用できなくなるという事態も起こります。携帯からのインターネットで利用するサイトによっては、急激なアクセスの増加に耐え切れない可能性もあります。Twitterやfacebookなどはとても負荷に強い運用をしています。そういった負荷障害の場合に「Twitterだけはなぜか使えた」ということが起こりえます。

深刻な被災地

さらに被害が大きくなると、携帯電話の基地局が壊れてしまい携帯電話での通信も使えなくなります。「ラジオ・テレビ」と書かれた領域です。この領域では情報を発信することが難しくなるため、安否情報を得ることも発信するも困難になってきます

この領域で頼りになるのはワンセグTV、ラジオなどです。受信だけになりますが情報を得られる貴重な手段になります。ただし電力はバッテリーや電池頼りになります。そして発信手段は一気に陳腐になり、掲示板に伝言を残すなどになってしまいます。。。(震災で倒壊した家屋の壁にペンキで「OOの避難所にいます」など書いてある映像をみました)

震災で本当に大変で困るのはこの領域だと思います。Twitterで連絡とったり安否確認できるのは通信インフラが機能している領域の人達です。もっと深刻な状況もあることを想定しておき、その時にどうすればよいか考えておいたら良いと思います。

対策

電話や3G通信ができない時の発信手段は他にはないのでしょうか?
馬鹿げてるかもしれませんが、時代を逆行して、狼煙や発煙筒、光のモールス信号などは使えます。早馬ではないですが直接移動して手紙を渡すこともできます。いずれにしろ、リアルタイムに会話できるようなものではないので、「今ここにいる」という単純な情報だけの発信になります。

今後、設備が全くないときの情報通信の方法について、なにか手段があるべきだと思います。当然高度な通信はできないため、単純な情報だけでも発信出来れば良いと思います。例えば携帯電話の機能でGPSと端末情報(電話番号や持ち主名など)をビーコンのように近辺に発信するドラゴンレーダー的なものとか。。。

または、モバイル通信もすぐにダメにならないので、使えなくなる前にシンプルな位置情報をモバイル通信で発信するとか。。。1秒を争うデータ送信なのでシンプルな位置情報などを、ぜったい混み合わないサーバーに対して送信するとか。。。

携帯が使えなくなったときに、どうすればよいかは大切な家族や友人と考えてみたほうが良いと思います。

 


高い精度の音声認識に驚愕!

キーボードの代わりの音声認識って発展すればもっと便利なものになるとおもうんです。キーボード不要になるとは思いませんが、文章書きのときなんかは便利かと。

Dragon Dictationとか使ってみましたが、認識精度はイマイチ。Google Mobile Appの音声検索は、高精度なんですが検索用途でしか使えませんでした。

今回紹介する「音声認識メールST」は災害支援のために2011年4月20日まで無料配布中とのことです。

これは音声辞書データを内蔵していて、サイズの大きいアプリなのですがそのかわり3G圏外でも使えます。

起動時に音声認識エンジンを初期化しています。とでて結構待たされるのですが、起動後はそんなに重くありません。

想像してたよりも、認識精度が高くて驚きます。一文ずつ認識させれば結構実用的です。
 
 
 


作成した文章はクリップボードにコピーされ、さらにTwitterへの投稿や、メール、SMSなどに転送できます。

「緊急時に声でメールを書く」とかいう記事をみましたが、さすがに起動時間が長くてそれは向いてないと思います。ただ聴覚障害者とのコミュニケーション用だとか、そういった用途には使えるんじゃないでしょうか。

Twitterのように短文を書くのは向いていると思います。(でも結構長文でもビシーッっと認識したりするから驚く)
 
 
 
この音声認識メールSTは辞書内蔵なのですが、あまりに認識精度がよいのでこの起動時間が我慢できなくなってきました。
同じシリーズで音声認識メール クラウドというアプリもあります。(こちらは今回無料になっていません)

クラウド版は辞書を内蔵しないので通信が必須になってしまいますが、辞書データは内蔵のものの10倍のデータを持っているそうです。また内蔵しないのでアプリ自体もとても軽量でさらに高精度に認識してくれました。正直驚きました。有料ですが115円なので買う価値ありだと思います!